PROFILE

  • 代表取締役
  • 中川 孝博
  • 執行役員
  • 中川 秀一

第二創業期ということ

中川 秀一
(以下秀):
第二創業期というと割と大きな改革期宣言という印象がありますが、具体的に中川さんの言葉で「第二創業期」について聞かせてもらえますか。
中川 孝博
(以下中):
仕事のスタンス、働き方、企業文化など、「こういう会社で働きたい」と思えるような自分の理想の会社像があるのですが、それをひとつひとつ実現すること。そして、それを社外にも伝わる形にしたいと思っています。
秀:
これまでも、かなりユニークな会社だったと思いますが、それでは足りないということですか?
中:
小さい範囲では「良い会社」と認知されていると思います。社名のリクリックの由来でもある「繰り返し選ばれる」を体現するように、指名で仕事の依頼を受けることも少なくないし、感謝の言葉もいただきます。ありがたいことです。でも、まだ足りない。
秀:
なぜ、足りないと感じたのか。第二創業という改革アプローチが必要だという思いに至った動機はどこにあるのでしょう。

改革の動機

中:
そもそも創業期にまで遡るのですが、リクリックはスタート時の規模的な目標は10名でした。10名のスペシャリストを集めて、好きな仕事を好きなようにやりたいと思っていたんです。つまり、このお客様と、この仕事をしたい、お互い選んだからには徹底的につきあいたいという思いですね。
ただし、スペシャリストをたくさん集めるのは簡単ではありません。だから当時は、規模は小さくても、あの会社すごいな、という状態を目指していました。
手強い課題を持ったお客様にも真のソリューションを提供する、例えるなら難病のお客様に対するブラックジャックのような会社といえるかな。
秀:
なるほど。当時を振り返って、ブラックジャックなケースってどんなものがありましたか?笑
中:
例えば、売上4割減となったお客様企業からの依頼を受け、Web上でのマーケティング、戦略を考え、短期間でV字回復したという案件がありました。ターニングポイントを支えたビジネスパートナーとして、今でもおつきあいが続いています。
秀:
熱いですね。他にはどのようなものがありますか?
中:
リクリックの提案は、他の会社と違うよね、とは良く言われます。上場企業をはじめ、20社くらいコンペした中で、当社だけが異なる提案をし、受託したケースもありますね。
秀:
少数精鋭の魅力を発揮して、順風満帆に見えますが、それでも改革が必要だと感じた訳ですね。
中:
そうですね。動機としては3点あります。
1点目は、少数規模で出来ることに限界を感じたこと。リクリックが7~8名くらいの規模になった頃、リソース不足により受託できずに、お客様をお待たせすることが増えてきて 「この規模感で出来ることに限界があるな」と強く感じるようになりました。
2点目は、会社の規模が受注の足かせになり得るケースが出てきたこと。上場企業のお客様向けの役員コンペで、提案会社が200名、50名、10名(当社)と並んだことがありました。そこで 「提案内容は当社が一番良い」と評価をいただき、結果受注したのですが、推してくれた役員の方から「リクリックさんが20-30名程度いてくれたらね」と言われたのが、今も強く残っています。規模が懸念事項とされたということですね。
3点目は、欲です。私はコンサルタントは医者のようなもの、と良く言うのですが、はじめは一人一人を治療することで満足していたものの、感謝の言葉をいただくうちに、「もっとたくさんの人の問題を解決したい」「仲間と一緒に広くソリューションを提供したい」という思いが強くなりました。
秀:
リクリックのメンバーからは、お客様からの感謝の言葉をやりがいに感じているという言葉を多く聞きますが、このあたりは行動指針にもある「ユーザー視点を徹底する」ことがナチュラルにできているな、と感じますね。

スケール

中:
人数にはあまり拘っていませんが、目安としてはひとまず100名。内訳としては既存事業50名、新規事業50名のイメージです。
秀:
人数にあまり拘りがないというのはなぜでしょう?
中:
専門性を持ち続け、高め続けたいと考えています。会社規模が大きくなると専門性が薄くならざるを得ないと思っているので、小規模ですが分社化してグループ総合で100名という形があっても良いかなと考えています。
秀:
その規模だと1社内で組織的に分化していれば良いようにも感じますが、分社化を視野に入れている理由は何でしょう?
中:
組織ではなく会社を分けることは、採用上重要なポイントだと思っています。ベンチャーを運営するうえで、会社全体で1つにフォーカスしていないと専門性が薄いように見えてしまう。Web制作会社でエンジニア採用がしづらいように、明確に区分できていた方が採用はしやすくなるし、企業文化も醸成しやすくなります。そのうえでお客様向けのソリューション提供時は、グループとしてソリューションを提供する形にしたい。
秀:
なるほど。
中:
100人前後であれば、経営も楽しみつつ、ハッピーだな会社を作れるんじゃないかと思っています。売上で言えば、10億がひとつの目安かな、と。
AI、ソリューション販売など既存事業ではないものを加えて、10億を超えていきたいと考えています。

改革の動き

秀:
第二創業期を迎える中で、具体的な改革の動きはどうなっているのでしょうか。
中:
実は第二創業の旗印のもと改革の必然性は感じていましたが、一度挫折しています。いろいろチャレンジしたことが上手くまわりきらなかった。やり方を模索している中で、それを専門でやってもらえる方を採用して、ようやく自分が考えていたことが実現できるぞ、という感じになってきた。それが現在です。
秀:
私は第二創業期という魅力的な舞台と、中川さんと一緒にやることに魅力を感じて入社を決めました。苗字が同じなのも決め手でした笑
中:
今、動いている感をすごく感じるようになってきました。3か月毎に改革の目標を立てて次々に実行していますが、たかだか半年でここまで変わったのであれば、1ー2年あれば劇的に変わると思っています。同時にやらなきゃいけないことがこんなに一杯あったのかと実感しています。経営しながら片手間ではできないと感じています。
秀:
半年の改革の中で大きかったものはどんなものがありますか?
中:
一番大きかったのが理念の再構築ですね。自分にとってすごく大きかったと思っていて。 以前の内容は、頭の中で掲げてはいたが違和感があった。それが今回は違和感なく、自分の思ったことと言葉がシームレスにつながった。それが一番大きかったと思います。
秀:
嬉しいですね。今後は目標管理制度への展開などで、ひとりひとりの意識と行動に深く浸透していくフェーズに入りますが、リクリックはメンバーに恵まれているので良い成果に繋がっていくと思います。
中:
もうひとつは標準化。リクリックが今までやってきたノウハウを体系化・標準化しています。私自身も振り返りを行い、自身のノウハウについて体系化して落とし込みをはじめています。歴史を形にするような感覚もありますね
秀:
標準化内容はフレームワーク化して業務プロセスに乗せて再現可能性を上げることはもちろん、ドキュメントとしてのアウトプットにもなりつつありますね。現場のマネージャー陣が奮闘してくれています。
中:
再現可能性を上げつつ、ブラッシュアップを継続していくことが、大きな変革に繋がっていくんじゃないかな、と考えています。また「次へ」の欲が出てきますね笑

変わること、変わらないこと

秀:
現在大きな変化の最中ですが、変わらないこともありますよね。
中:
自分自身のそもそもの原点とも言える価値観として「自分が得意な部分で人の役に立ちたい」という思いがあります。少しくすぐったいですが、仕事のモチベーションはそこにありますね。そこは崩したくない。
中川さんと仕事して良かったと言っていただくことがありますが、「この人と仕事したい」と思っている人からそいういう言葉をかけられると、そのためにコンサルをしているのかな、と思うほどの喜びがあります。こうした思いは皆にも持っていて欲しいなと思いますし、それを従業員にも味あわせてあげたいと思っていますし、そのために自分は何ができるのか、ということを考え、各自がブレークスルーして欲しいですね。
秀:
福利厚生もかなりユニークで、従業員想いですよね。健康診断が人間ドックレベルだったり、配偶者の誕生日に自宅に花が届いたり。会社でバースデーケーキを食べるのも温かみがある制度だと思います。他にも盛沢山ですが。
中:
福利厚生の視点は、2つあります。
  • 生活時間を3つに分けた、仕事、プライベート、睡眠。それぞれの時間を充実させたい
  • 従業員の家族にも好かれる会社でありたい
Web/システム系の会社は、忙しく残業が多く、家族との時間が持ちにくいと認知されていると思います。リクリックも、4-5名規模の頃は昼夜問わずという時代もありましたが、人数が増えるにつれ改善していきました。現在は、22時以降残業禁止、土日出勤も禁止しています。基本的には残業をしない体制に向かっていきたいと考えています。多少の負荷はかけなきゃならないと思いますが、行き過ぎたところは無いようにしたい。
秀:
始業が10:00というのも良いですね。通勤ラッシュに巻き込まれず基本時差通勤という。
中:
健康に気をかけてほしいと思っています。従業員も少ないので家族構成も見える。家庭での時間を少しでも良い時間にしてほしいというのもありますね。 リクリックは、顧客企業と直取引が多く、コントロールしやすい案件が多いので、ビジネスモデルそのものも過剰な残業を発生しにくくしています。
秀:
代理店の下請けなど多段階構造の商流とは大きく違うところですね。

今後について

秀:
今後の展望について聞かせてください。
中:
標準化は2018年度にある程度達成できると考えています。その次はリクリックを外部に打ち出していきます。ありがたいことに紹介案件だけでも十分なボリュームがあったので、外部訴求を抑えていました。端的に言えば、外から見てよくわからなかったと思います。どんな会社か。
秀:
確かに募集要項とコーポレートサイトにはギャップがありました。面接でさらにギャップが大きくなりました。良い意味で笑
中:
お客様にマーケティングサービスを提供していますが、自分たちのお客様はマーケティングで獲得していない。今後は標準化など、内部体制を整えた後、自社マーケティングを行い、提供したいサービスや開発案件を外部訴求して獲得しに行きます。
会社をスケールさせるには、業種特化、機能特化したパッケージサービスも検討していきます。今後の注力領域としては、グロース領域がありますね。コンサルティング、サイト制作、システム開発、保守の4領域で一定のご評価をいただいていますが、保守領域を「成長支援=グロース」と位置づけて強化していきます。リスティング広告の企画・運用もポイントです。秀一さんには現在中と外を少しやってもらっていますが、中が落ち着いたら新規事業を見てもらいたいと考えています。
秀:
やりがいありますね。リクリックの会社としての魅力度アップと、ビジネスのグロースは私の目指すところです。中川さんはAIにも関心が高いですよね。
中:
AIについてはまだ見ている段階です。現在技術開発と適用領域を模索している状態ですが、早い時期に珍しいものではなくなり、活用することが当たり前になってくるでしょう。私がこの業界に入ったきっかけでもあるので、ワクワクしますね。リクリックの事業に取り込みたいと考えています。

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